ムシムシと暑いこの季節、頭皮からモワ〜っと広がってくる”イヤな臭い”を感じることありますよね?
僕は外出るときに紫外線対策で帽子をかぶることが多いのですが、帽子とった時にふと裏側の臭いを嗅いだりすると「おやおや……?」と不穏な香りを感じ取ることが増えてきました(笑)。年のせいでしょうか、頭皮の臭いを気にすることなんて10代20代の頃はなかったのに・・・。
ニオイの原因を調べてみると、これがやはりシャンプーに問題があるとのこと。
逆に言えば、毎日のシャンプー方法を変えるだけで頭皮や髪のニオイは改善することができるということです。
詳しくニオイの原因と対策について書いていくので、気になっている人はぜひ参考にしてください。
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頭のニオイは「頭皮の臭い」と「髪の臭い」の2種類がある
頭から漂うニオイというのは、複合的な臭いが重なっています。なので、コレ!という単一の解消・消臭が難しく、ワキガなど原因が明快な臭いトラブルと違って、頭皮の臭いはデオドラント用品も少ないのです。
この複合的なニオイというのは大きく分けると、以下の2つです。
- 頭皮のニオイ
- 頭髪のニオイ
頭皮が放つニオイと、髪が放つニオイは別物なので、分けて考える必要があります。
それぞれ説明しましょう。
頭皮のニオイはシャンプーのしすぎが一因!?
頭皮のニオイの原因
頭皮のニオイは、皮膚に繁殖する常在菌が作っているとされます。この菌が頭皮の皮脂を脂肪酸に分解すると、頭皮のニオイが強くなってしまいます。
この常在菌の繁殖は、頭皮の皮脂量が大きく影響しています。ただ難しいことに、皮脂量はバランスが重要であり、多すぎてもダメだし少なすぎてもダメなのです。
皮脂量が多すぎてもダメ
基本的に皮脂は菌の餌になるので、多すぎると繁殖を加速させてしまいます。1週間に1回しかシャワーを浴びない人とかは論外として、皮脂量は結構体質によるところが多いです。
頭皮の皮脂量は、男性の方が女性の2倍以上多いです。また、女性は20代をピークに皮脂量が減っていくのに対し、男性は20代でピークの皮脂量はその後も変わりません。
引用資生堂の資料より
皮脂多すぎ問題については、男性の方がより気を使った方がいいでしょう。日常的に髪がベタベタしちゃうタイプの人は要注意です。
脂漏性皮膚炎など皮膚科の診察が必要なケースもありますが、単純にシャンプーの仕方だったりシャンプー自体が悪いだけの場合も多いので、シャンプーを見直して頭皮を清潔に保つことが改善になります。この点については後述で詳しく書きます。
皮脂量は少なすぎてもダメ
多くの人はこっちの方が心配です。実は、皮脂量は少なすぎてもダメなのです。
本来、皮脂は頭皮に一定量は必要不可欠なもので、強い菌の繁殖を防止するプロテクターの役割を担っているのです。
なのに、現代人は頭皮の皮脂量が少なすぎる人も多い。なぜか?
原因は、シャンプーのしすぎです。
正確に言うと、”洗いすぎ”が原因で本来必要な皮脂まで根こそぎ洗い落としてしまっているのです。
現代人は「シャンプーは毎日するもの」が常識になっています。髪のベトベトが気になる人なんかは、1日に朝晩2回シャンプーする人もいますよね。
これははっきり言って「洗いすぎ」です。
本来、シャンプーは数日に1回するものとして発売された商品です。市販シャンプーには界面活性剤という非常に強い洗浄成分が使われており、毎日使うだけでも「洗いすぎ」なくらいです。それほど強い成分です。
繰り返しますが、現代人の多くは慢性的に「髪洗いすぎ」です。
つまり頭皮を清潔にしようと毎日ガシガシとシャンプーしている人は、実はガシガシ洗いすぎて頭皮のプロテクター(皮脂膜)をぶっ壊してしまっているわけです。完全な逆効果ですね。
なので、白髪染めの色落ちが早すぎる人は、白髪染めよりシャンプーを見直した方がいいかもしれません。詳しくは下記記事を参照。
頭皮のニオイの改善策は?
では、シャンプーのしすぎ(洗いすぎ)が頭皮のニオイを招いている場合どうすればいいかと言うと、
- シャンプーの量・頻度を減らす(湯シャンなどを活用)
- 界面活性剤を使わない「優しいシャンプー」に変える
この2つ。
まずは、シャンプーの頻度を減らすこと。毎日ではなく、2日に1回にする。シャンプーをしない日は湯シャン(お湯だけで洗う)で対応することです。
実は、頭皮の汚れというのはお湯で予洗いするだけで8割は落ちるのです。なので本来、シャンプーを使わずともお湯でしっかり洗えば不潔にはなりません。
ただ、シャンプーを毎日することに慣れすぎている現代人は、1日でもシャンプーを空けると気持ち悪く感じるかもしれません。実は私も湯シャンに挑戦したのですが、断念した経験があります。
なので私は、界面活性剤を使わない「優しいシャンプー」に変えることにしました。アミノ酸系のノンシリコンシャンプーです。界面活性剤やシリコンなど人口成分が一切入っていないシャンプーで、とにかく頭皮に優しいので洗いすぎで傷つけることがありません。
アミノ酸系のノンシリコンシャンプーは高品質なので当然、市販シャンプーより高価ではあります(1本2000円〜5000円くらいします)。
アミノ酸系ノンシリコンシャンプーは色々ありますが、とくに白髪に悩む人にはとっておきのおすすめシャンプーが2つあるので、後述で紹介しますね。
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髪のニオイは空気中のニオイ成分を吸着させることが原因
髪が傷んでいるとニオイが付きやすい
分かりやすいのはタバコの臭いです。喫煙可のスペースに滞在すると、そこを出たあとでも髪の毛にタバコの臭いが付着していてイヤな思いをした経験は誰にでもあると思います。
タバコは強烈なので分かりやすいですが、そのほかにも空気中には様々なニオイ成分が漂っており、それが髪の毛に吸着することで毛髪自体からニオイを発するようになります。
これはある程度、不可避な問題なのですが、実は髪が傷んでいる人ほどニオイが吸着しやすい性質があるので注意が必要です。
髪が傷んでいるとは、髪表面のキューティクルが剥がれてボロボロになっているということ。ここにニオイ成分が強く吸着します。
改善策は髪ダメージをできるだけケアすること(キューティクルの保護)
髪の表面はキューティクルというケラチン成分で覆われています(コーティング)。このコーティングが剥がれると髪がパサパサに傷み、そこにニオイ成分が付着しやすくなるので、まずはキューティクルを壊さないことが重要です。
キューティクルが壊れる主な原因としては、
- ヘアカラー・白髪染め(脱色を用いるタイプ)
- 界面活性剤入りのシャンプー
- ドライヤーなどによる熱ダメージ
といったところです。
とくに市販の1剤と2剤を混ぜて使うタイプの白髪染めを使っている人は要注意です。2剤式のヘアカラーは脱色を用いるので、わざわざキューティクルをこじ開けて、髪内部に薬剤を入れて化学反応を起こします。
端的に言って、最も髪を傷めやすいカラーリングなので注意しないと一瞬で髪と頭皮が死にます。
なので私は一貫して、セルフで白髪染めするなら市販ヘアカラーではなく、ヘアカラートリートメントをおすすめしています。カラートリートメントは脱色剤を使わず、天然無添加の成分のみで染められるので髪や頭皮を傷めることがありません。
天然無添加の白髪染めカラートリートメントについては下記記事を参考にしてください。
-
髪・頭皮・地肌に優しい!天然無添加の白髪染めおすすめランキング【トリートメント】
白髪染めをする上で、最も気を配らなきゃいけないのは髪や頭皮へのダメージです。 いくら白髪を隠せたって ...
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頭皮のニオイ対策にぴったり!圧倒的におすすめなシャンプー2つ
具体的に言うと、
- アミノ酸系(弱酸性)であること
- ノンシリコンであること
この2つを満たす、アミノ酸系ノンシリコンシャンプーがベスト。
そこで、私が実際に使ってきたなかで、”とくに白髪予防にも効果が期待できる”おすすめのシャンプーを2つ紹介します。
頭髪の悩みをゼロにする最強の対策シャンプー「haru黒髪スカルプ・プロ」
こと「頭皮のコンプレックス」に対して圧倒的におすすめなのは、「 HARU 黒髪スカルプ・プロ 」です。
「白髪」「抜け毛」「薄毛」というコンプレックスの予防対策シャンプーとして有名なシャンプーであり、私も知人の美容師に色々聞いておすすめしてもらったシャンプーです。
とくに、haruシャンプーに含まれる「ヘマチン」と「キャピキシル」という成分がキモ。
白髪や抜け毛を予防する!
【ヘマチン】……黒髪を色素を生成するメラノサイトの活性化させ、白髪の原因である活性酸素を除去する効果
【キャピキシル】……育毛剤などで有名な発毛医薬品「ミノキシジル」の実に3倍の育毛効果を持つとされる天然成分。脱毛ホルモンをストップさせ、頭皮環境の乱れを改善してくれる効果
「ヘマチン」「キャピキシル」は希少な成分で、通常は育毛剤などに含まれる成分なのですが、普通のシャンプーでこの2つの成分を含んだシャンプーは他にそうありません。
もちろん、「界面活性剤」や「シリコン」は一切使用していないノンシリコンシャンプーです。100%天然成分のみで化学成分はゼロ。
「髪の悩みをゼロにする」という意味から、通称ゼロ・シャンプーとも呼ばれています。シャンプー自体に補修効果を持っているので、別途リンスやトリートメントないのも大きなメリット。
頭皮のニオイのほか、「白髪」「抜け毛」「薄毛」といった”髪の老化に不安を覚えはじめる世代”にはまさにドンピシャのシャンプーです。
実際に、成人女性誌にも頻繁に取り上げられるほど、白髪対策シャンプーとしては圧倒的な人気ぶりです。
私は今まで1本3000円以上の高級シャンプーを20本以上使ってきましたが、その中でも圧倒的におすすめのシャンプーです
- 特徴:白髪や抜け毛に予防効果を持つノンシリコンシャンプー。リンスやトリートメントの必要なし。
- 単品価格:3600円
- 3本セット:8100円
- 定期コース:1本あたり2880円
※「黒髪スカルプ・プロ」という商品名ですが、黒髪専用なわけではなく、誰でも使えますのでご安心ください。
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[口コミ]haruシャンプーの白髪効果に納得!黒髪スカルプ・プロはもう手放せない
若白髪王子私このたび、白髪に悩む全ての人に絶対使って欲しいシャンプーを見つけました。 今まで私は「白 ...
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新感覚のクリームシャンプー「KAMIKA(カミカ)」
”泡立てないシャンプー”がキャッチコピーの「黒髪クリームシャンプーKAMIKA(カミカ)」。界面活性剤を一切使わず、濃厚クリームで洗うことが特徴です。
界面活性剤を用いた泡ではなくクリームで洗うことで頭皮に優しく、「洗いすぎ」による皮脂膜破壊を防ぎます。同時に白髪染めをしている人にとっては、色持ちも良くするメリットがあります。
実際のシャンプー液(クリーム)はこんな感じ↓
シャンプーというよりは、トリートメントや乳液に近い感触です。高級石鹸のような清潔な香りがフワっと漂って幸せな気分になれますよ。
そんなクリームシャンプーの実際の使用感ですが、従来のシャンプーとは全然違う新感覚です。
本っっっ当に、まっっったく泡立ちません。
従来のシャンプーではなく「頭皮に揉み込むトリートメント」という感じです。液体の感触も香りもまんまトリートメントですし。
頭皮と髪全体にトリートメントっぽいクリームを伸ばして、指の腹で頭皮をモミモミモミモミ……。
と最初は思いますが、洗い上がりはスッキリ、ドライヤーで乾かせばしっとりまとまってくれます。シャンプーとしては未知の体験でありながら、とても満足度の高い使い心地でした。
ただ1点デメリットを挙げるとすると、洗った感がない(泡立たない)ので1回の洗髪でどうしても大量のクリームを使ってしまうことです。要するに「消費が早い」。頭皮全体に伸ばそうとすると5プッシュくらい使っちゃうので、1本すぐなくなっちゃいます。
とはいえ、使用感だけで言えばとても満足です。まるで美容室とかで使うシャンプーって感じですね。従来の泡シャンプーとは全く違うので、人によっては合う合わないがあるかもしれませんが。
ヘマチン配合のシャンプーなので高価ですが、トリートメント不要と考えるとコスパは良いですね。
- 通常価格:5,800円
- 月1本定期コース:初月3,980円/以降毎月4,880円
- 月3本定期コース:初月5,980円/以降毎月11,780円
- 商品の特徴:界面活性剤を使わないクリームシャンプー。トリートメント・コンディショナー不要でコレ1本で髪の全てのケアを完結。メラノサイトを刺激する「ヘマチン」配合で白髪予防にも効果が期待できる。
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白髪対策で評判のクリームシャンプー「KAMIKA(カミカ)」レビュー|泡立たない新感覚の洗い心地!
白髪に悩み始めてからシャンプーにも人一倍こだわり始めた私ですが、最近新しい白髪対策シャンプーに出会っ ...
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頭皮にニオイを抑える正しいシャンプーの仕方
頭皮を清潔に洗うためのポイントを最後にまとめておきます。
シャンプー前のブラッシング
シャワー前は、目に見えないホコリが髪に付着しています。これを先にブラッシングで落としておくと、シャンプーの泡立ちが良くなって少量でも十分な洗髪ができます。
ノンシリコンシャンプーは泡立ちが弱い傾向があるので、シャンプー前にホコリを落としておくだけでも改善できます。
また、髪のほつれを取っておくだけでも、洗髪時の摩擦を減らせるので髪の負担を軽くできます。
シャンプー前にお湯で3分は予洗い(素洗い)
髪や頭皮の汚れというのは、実はお湯で洗い流すだけで8割程度は落とせます。ほとんどの人は最初に髪を「濡らすだけ」ですが、最初のお湯かけでしっかりと「洗い」ましょう。
ブラッシングに続いて、お湯での素洗いで髪のホコリや頭皮の汚れをあらかじめ落としておくことで、少量のシャンプーでも十分泡立つようになります。
目安として、シャンプー前にお湯で3分程度は予洗いしてください。
そのまま髪につけない!シャンプーは泡立ててから髪・頭皮につけること
シャンプー液を手に取ったら、そのまま髪にベチャッとつけてワシャワシャ泡立てる人が多いですが、これNGです。シャンプーはまず手で泡立ててから、泡を髪や頭皮にのせてマッサージするように揉み込むのが正しいやり方。
シャンプー液というのは、泡立てた時にちょうど良い洗浄力になるよう作られています。つまり、原液のままだと濃度が濃すぎるので、そのまま髪や頭皮につけるのは刺激が強いです。さらに、髪や頭皮の上で泡立てようとすると自然とゴシゴシ強く指を動かしてしまい、髪のキューティクルや頭皮を傷つけてしまいます。
なので、まず手で泡立ててから、泡を髪につけるようにします。手で泡立てるのはコツがいりますが、泡立て器などを使うと簡単です。
指の腹で頭皮全体を優しく揉み込むようにマッサージしながら、毛穴汚れを取っていきます。
タオルドライ後、すぐに乾かす
髪は濡れている状態が一番傷つきやすく、頭皮には細菌が繁殖しやすい環境です。お風呂を出たらまずタオルドライ。この時もガシガシ手を動かすと髪を傷めるので、優しく水分を取り除きます。
そして、タオルドライしたらすぐにドライヤーで乾かしましょう。
面倒だからと自然乾燥させようとするのが一番髪を傷めますし、ニオイの元となる細菌を増殖させます。なので、面倒でも素早く乾かすことが髪や頭皮を守ることになります。
ドライヤーは近すぎると熱で髪にダメージを与えるので、10cm以上は離して温風を当てるように。また1箇所に長時間当てすぎなよう、角度や場所を変えながら乾かしていきましょう。
まとめ
頭のニオイは、頭皮から発するニオイと、髪から発するニオイなど複合的に混ざり合っているため、デオドラント用品のようなの単一の解消法がなかなかありません。
ですが、双方とも根本的な原因は「毎日のシャンプー」にあるケースが多いので、シャンプーを変えるだけでも根本原因の解消を期待することができます。
大事なのは、「洗いすぎない」こと。
シャンプーのしすぎ、あるいは洗浄力の強いシャンプーを使っているなど、心当たりのある人はぜひシャンプーから見直してみてください。
紹介したおすすめシャンプー
公式サイト HARU 黒髪スカルプ・プロ