なぜだろうと思い少し口コミを調べてみたところ、同じように白髪染めでは明るい色に染まらないという声が出てくる出てくる……。
「市販の白髪染めで一番明るい色にしたのに、ほとんど明るくならない!」
「白髪部分だけが不自然に明るくなり、黒髪はほとんど変わらない!」
「白髪染めでは明るいブラウンにはできないと言われた!」
などなどなど。
これは気になったので私も色々調べてみたところ、「白髪染めは明るい色に染められない」という説の理屈が見えてきたので、ここに共有したいと思います。同じ悩みを持つ方はぜひ参考にして下さい。
まず結論からいうと、
白髪染めで明るい色に染めるというのは、
セルフ(自分)ではほぼ無理っぽい。
ということです。
白髪染めで明るい色にするというのは、美容師でも難しい技術だそうです。
しかし、腕の良い美容師なら白髪染めである程度明るい色に(綺麗に)染めてくれる人もいるようなので、
プロの美容師に相談する。
というのが唯一無二の答えです。
ブリーチについても詳しくは後述しますが、ブリーチは非常に強力な薬剤を使うので必ず美容師に行ってもらうことが鉄則です。粗悪な安物でひとりでやろうものなら髪と頭皮が死んでしまうので。
市販の白髪染めなどで、綺麗な明るい色に染めるのは不可能です。まずは美容師に相談しましょう。
「白髪染めはなぜ明るい色に染めにくいのか?」という理屈は皆さん知っておいた方が良いので、下記で分かりやすく解説していきます。
これを知っておかないと、自分で無謀な染め方をして、結果的に全く染まらないばかりか髪の毛をボロボロにしてしまう犠牲者が出てくるので注意です。
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白髪染めで明るい色に染めるのが難しい理由
難しいのは「2つの色」を「同時に」染めること
白髪染めで明るい色に染めるのが難しいというよりは、
黒髪と白髪を、同時に(そして均一に)明るい色にすることが難しい。
という言い方の方がしっくりきます。
100%黒髪の人や100%白髪の人は話が別です。
でも白髪染めに悩んでいる99%の人は「黒髪と白髪が混在している」状態です。これが非常に難題。
絵の具で例えたらイメージしやすいですが、隣り合った黒と白の絵の具に、新しい色を足して「明るい色・かつ同じ色」にするのは非常に困難です。
なぜなら、色は暗い色の方が強いから。何色を足しても黒が勝ってしまうのです。
黒と白の絵の具を近い色にしたいなら、例えばこげ茶色が候補に上がります。黒をちょっと茶色に変化させつつ、白は一気にこげ茶までトーンダウンさせれば、両者の色はかなり近づくイメージですよね。
これが一般的な「白髪染め」です。
つまり白髪染めとは基本的に、白髪が黒髪(地毛)にマッチするように配合されているのです。
例えば「ナチュラルブラウン」を試してもあまり髪色が変わらないケースがあります。それは黒と白の絵の具に明るい茶色を足したようなもの。白い絵の具は茶色くなれど、黒い絵の具はそうそう変化しません。黒はどんな色にも勝つ最強色なので。
これは極端な例ではありますが、つまりはこういうことです。
白髪染めとおしゃれ染め(普通のヘアカラー)の違い
補足としてこの点も説明を加えておくと、
「白髪染め」
⇨”白髪を染めるため”のカラー染め。黒髪は染まらない。
「おしゃれ染め」
⇨”黒髪を染めるため”のカラー染め。白髪は染まらない。
そもそもの作りが違うのです。
白髪染めは「白髪を染めること」を前提・目的として作られており、おしゃれ染めは「黒髪を染めること」を前提・目的として作られています。
おしゃれ染めしても白髪だけ染まらないのはこのためです。
もうお分かりの通り、黒髪と白髪という相反する2色を同色に染めるには、どうしてもダークサイドに寄せるしかないんですよ。これが、ただ白髪染めをしても明るい色に染められない理屈です。
⇒若白髪を染めるなら|市販の白髪染めとおしゃれ染めヘアカラーの違い。
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ブリーチ(脱色剤)を含む白髪染めでも明るい色は無理なの?
結論、素人では難しい。
白髪染めにも、「ヘアカラー」「ヘアトリートメント」「ヘナ」など種類がありますが、この中でヘアカラーだけはブリーチ(脱色剤)を用いています。2剤式とも言われていますよね。
「ブリーチ(脱色)」とは、髪内部のメラニン色素を抜いていきつつ(色を薄めつつ)、新しい色を入れていく方法です。黒に何を足しても黒ですが、黒色素をある程度抜いて(薄めて)いきつつ新色を足せば明るい色にもできるという原理です。
ブリーチ剤を使うヘアカラータイプの白髪染めならば、黒髪も明るい色にできるのではないかと想像できます。
ところがどっこい、期待以下のダーク色になることが多いです。やっぱり黒髪は思うような明るい色に染まってくれません。
なぜかというと、白髪染めに使われているブリーチ剤の量が少ないからです。通常のおしゃれ染めヘアカラーに比べると全然少ないので、黒髪の色素をそこまで抜くことができません。
考えてみれば当然の話で、白髪染めは色素がもともとない白髪をメイン対象にしている商品なので、脱色剤が多いはずありません。白髪にブリーチするのは白い布団に漂白剤をかけるようなもので意味ありませんからね。
その代わり白髪は染まりにくいという性質があるため、染毛剤の量はおしゃれ染めより多く配合されているようです。
- 白髪染め:脱色剤は少なめ、染毛剤は多め
- おしゃれ染め:脱色剤は多め、染毛剤は少なめ
ただ、少量とはいえ多少は黒髪を脱色するわけなので、ブリーチを用いないトリートメントタイプやヘナに比べれば明るい色にはなると思います。
ただし、メリットとデメリットは常に表裏一体です。
ブリーチは髪へのダメージリスクが深刻
ブリーチするということは、薬品で髪表面のキューティクルを無理やりこじ開け、髪内部のメラニン色素(=つまり髪色)を抜き出すということです。
極端な言い方をすれば、破壊行為に他なりません。
当然、髪や頭皮へのダメージは大きいです。下手に繰り返せば髪はすぐにボロボロになるし、頭皮が弱れば薄毛のリスクが高まります。
たまの気分でするおしゃれ染めと違い、白髪染めは定期的に繰り返すものです。月1回程度の頻度でブリーチなんてしてたら、近い将来に頭髪や頭皮がどうなるかなんて火を見るよりも明らかです。
注意後悔する人多数!市販の白髪染めは色落ち早いしダメージで髪が傷みすぎる!
【結論】白髪染めで明るい色にしたいなら、プロの美容師に相談しよう
ブリーチのリスクを承知してでも可能な限り明るい色にしたいなら、必ず美容室でプロの美容師に施術してもらうことをおすすめします。
素人が一人で、ましてや市販の安物商品でブリーチを繰り返せば、マジで髪が死亡します。
腕の良い美容師なら明るい色にできるとか?
今回、「白髪染めで明るい色に染められるのか?」について色々調べていて、ネット上には美容師の方の意見も多数見られたのですが、まず思ったことは、
みんな言ってることが違いすぎ。
美容師の中にも「白髪をおしゃれ染めみたいに明るくするのは無理」という人もいれば、「できます。無理というのは腕のない美容師ですね」と自信を見せる人もいました。
カット技術においては美容師にもピンからキリまでいるのは分かりますが、カラーリングも実は非常に技術のいるワザなようですね。
市販商品と違って美容師は脱色剤と染毛剤を自分で調合できるので、いわゆる「神調合」ができる腕の良い美容師なら、黒髪も白髪もかなり明るい色まで染められるとのことです。
すでに白髪染めをしてしまった人は、「脱染剤」を取り扱ってる美容院を探そう
白髪染めで一度ダーク系に染まった髪を、上から明るく染め直すのはかなり難しいです。何度も言いますが、暗い色に明るい色を足しても暗い方が勝ってしまうからです。
この場合、染めたダーク系の色素を除去(=脱染処理)してから染め直す必要があるのですが、脱染剤を取り扱っている美容院は限られているそうです。
なので、一度染めてしまった髪を上から明るく染め直したい人は、脱染処理をしてくれる美容院を探してみましょう。電話で問い合わせれば聞けるはずです。
「脱染」と「脱色(ブリーチ)」は違います。
- 脱色(ブリーチ):地毛のメラニン色素(日本人は黒)を除去すること。
- 脱染:人工的に付けた色素を除去すること。つまり染めた色。
まとめ
いっそ100%白髪だったら明るくできるんでしょうね。おばあちゃんとかド金髪の人多いですもんね。
黒髪と白髪が混在しているうちは、明るい色に白髪染めすることはなかなか難しそうです。美容院もコストがかかりますからね……。
もし、白髪が数本程度でそこまで目立たない人であれば、白髪は無視して普通のおしゃれ染めで明るくした方が良いかもしれませんよ。
おしゃれ染めでは白髪は染まらないかもしれませんが、黒髪の中の白髪より、明るい茶色の中の白髪の方が目立たなそうですので。
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