朝、家を出る前、あるいは仕事の合間のトイレなどで鏡を見たとき、ふと頭に光る白髪を見つけてしまったらどうしますか?
100人中90人はその場で抜いちゃいますよね。私もそうでした。
だってその場で染めることもできないし、キラリンと白髪がはみ出たまま人と対面するのも嫌です。だったら手っ取り早く抜いて処理するしかない。
そんなわけで、私もよく鏡とにらめっこしながら必死に目に見える範囲の白髪を抜いていました。
でも、聞いたことありませんか?
白髪は抜いちゃダメ! 余計に増えます!
という噂を……。
これって本当なのでしょうか? 白髪を抜くと逆に増えるってどんな原理なの?
そんなことを書いていきますが、先に結論から言うと、
白髪の対処法として「抜く」はひとまず間違っていました。
今まで抜いていた人、反省しましょう。もう止めた方がいいです。
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白髪を抜いても増えることはない
まず、「白髪は抜くと余計に増える」というのはウソであり、迷信の類いです。
なぜこんな噂が広まっているかというと、「心理学的な影響」が要因とされています。
要するに「一度、白髪を気にし始めると、(以前と変わっていないにも関わらず)白髪がより目につくようになる。無意識に目で探すようになる」、つまり”白髪が増えたように感じてしまう”という心理的影響です。
一度気になっちゃうと過剰に気になり始めるというのは、何も白髪に限った話ではありませんよね。
とはいえ、ひとまず「白髪を抜いても白髪は増えない」という事実は知っておきましょう。
白髪を抜くとどうなる?
白髪を抜くと、当然ですが基本的には新しい白髪が生えてくるだけの話です。
一度白髪が生えてしまった毛根は、「髪を黒くぬるシステムが壊れてしまった工場」なので、新たに黒髪が生えてくることはないとされています。
誰しも「抜いてリセット」なんて淡い期待を抱きがちですが、現実には高確率でまた白髪が生えてくるだけです。
むしろ、白髪を抜くことで新たなデメリットを生んでしまいます。
白髪を抜くのはNG。頭皮へのダメージは蓄積します。
白髪を抜いても増えるわけではない、とはいえ、白髪を抜くのはやはりNGです。
なぜなら、ただひたすらに毛根及び頭皮がダメージを食らうからです。しかも、ダメージを与えた挙げ句にまた白髪が生えてきます……だからまた抜く……さらにダメージ。これ以上ない悪循環ですよ。
こうしてダメージを与え続けると髪の毛を生成する細胞を壊してしまいかねないので、最悪の場合は薄毛のリスクに繋がりかねません。
白髪が気になって引っこ抜いていたら生えなくなってきてしまった……なんて男性なら笑えませんよね。こう言ってはアレですが、ハゲの苦悩に比べれば白髪なんて可愛いものですよ。
さらに毛根の問題だけではなく、毛髪を無理やり抜くことで肌にもダメージを与えます。肌の弱い人だと炎症になることもあるでしょう。
とくに男性なんかは、ヒゲ抜きすぎてアゴのラインが炎症した経験ないですか?
まさに私ですが、アゴのヒゲを抜きすぎて肌は炎症状態になりがちですし、色の付いていない(白髪の)ヒゲもたまに抜けるようになりました……。こればかりはクセになっていて、なかなか辞めることができないのが悔しいです。
いずれにせよ白髪を抜くという行為は、「黒髪にリフレッシュされる」というメリットはほぼ存在しないにも関わらず、毛根へのダメージや炎症といったデメリットが大き過ぎるのです。
毛穴の細胞がダメージを食らうと、下手すれば髪が生えてこなくなる可能性がないとは言えません。1つの毛穴からは3本ほどの毛が生えてくるので、毛穴1個壊すと毛3本を失うリスクになります。そしてチリも積もれば……。
もう想像できると思います。
二度と白髪を抜くのは辞めましょう。毛抜くのは快感を伴うのでクセになってしまいます。
関連白髪を抜くと楽しい・気持ちいいと感じる癖は危険!ハゲるリスクは怖い。
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白髪の緊急対処法は「カット」か「染める」か
抜いちゃダメなら、白髪にどう対処すればいいのか?
緊急の応急処置としては、「カットする」か「染める」のどちらかです。
数本程度ならその場で根元からカットしてしまうのが最も手っ取り早くノーダメージです。私は抜くのを止めて以降は、いつ白髪を発見してもサッと切れるように小型ハサミをカバンに携帯するようにしました。
(ただ、男性の場合は髪が短いので、特定の白髪だけを捕まえてカットするのが思いのほか大変だったりします。うまく切れないと若干ストレス……)
もしカットで対応できない量の白髪であれば、最も現実的で効果的な対策としてはやはり「白髪染め」になります。
おすすめは髪の補修もできるトリートメントタイプの白髪染め
(愛用している 利尻ヘアカラートリートメント )
「1本ずつ抜いてたらキリがない!」という場合はもう白髪染めしてしまった方が早いです。近年はトリートメントタイプが主流なので髪も傷めないですし、ポイントどころだけを染毛することも可能です。
また、こめかみ部分や前髪など目につきやすい部分の白髪しか普通見えていませんが、意外と後頭部や襟足の裏側など自分では見えない部分にも白髪は多くあったりします。
見える範囲にポツポツと白髪が見えている人は、見えない裏側の部分にも同じように生えている可能性が高いので、やはり全体的にトリートメントで染めた方が良いかとは思います。
「1番おすすめは?」と聞かれれば上記の利尻ヘアカラートリートメントですね。売上日本一の定番商品ですし、価格も良心的です。
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パッチテストは欠かさない!自分の肌にあった商品選びが大切
最後に一つ注意点。白髪染めをするときは必ず「パッチテスト」を欠かさないようにしましょう。
白髪染め選びで最も大切なのは、なんだかんだ言っても”自分の肌にあった製品を使うこと”です。刺激の強いヘアカラー剤や肌に合わない染料を使うと、下手すれば頭皮や毛髪にダメージを与えてしまい逆に白髪の原因になってしまうからです。
市販のカラー剤でもパッチテスト(アレルギー反応テスト)はありますが、ぶっちゃけてしまうとパッチテストなんてしてない人がほとんどではないでしょうか?
それは絶対にダメです。白髪の対策をしているのに余計ダメージを与えるなんて言語同断です。パッチテストについてよく分からない人は、以下のパッチテストQ&Aに目を通しておきましょう。
白髪に悩み始めている今のあなたは、「髪の毛」というものがどれほど大切にしなければならないものか身をもって実感しているはずです。
髪の毛に対しては、いつでも本気で、そして真剣に向き合っていきましょう。
まとめ
白髪は見つけるとつい抜きたくなるものですが、抜くことにはデメリットしかないことが分かったと思います。
頻繁に抜きたくなるくらいの衝動に駆られるくらいなら、手軽に白髪染めしてしまいましょう。もしくは、白髪染めするほどでもないと思うなら、 で染めるのもアリですね。チラホラ白髪ならカラーシャンプーで十分染めることもできます。
とにかく、薄毛のリスクを抱えたくないなら、髪や頭皮へのダメージは最優先に考えた方が良いです。ハゲになってから後悔したって遅いですから。