接客業の白髪染めは「身だしなみ」の一環?それともセクハラ・パワハラ?
とくに女性に多いのですが、「接客業なので白髪を染めたほうがいいのか悩みます。髪や頭皮の傷みを考えると、まだ染めたくないのですが……」という話を聞きます。
多分、アラフォーくらいで事務受付や店舗の販売員パートなどの仕事をしている女性だと思います。
会社によっては、上司から直接「白髪染めしてこい」と業務命令が出される人もいるでしょう。白髪染めの強制とかセクハラパワハラか? と感じる人もいるでしょうが、個人的には接客業であれば白髪染めも身だしなみ規則の一環と言われてもおかしくないと思っています。
やっぱり、接客業では身だしなみってかなり重要ですからね。お客さんからマイナス印象を持たれない努力は最低限必要です。
例えば「金髪禁止」とか「シャツのボタンはしっかり留める」とか「前髪は目が隠れないように」とかと同様。やっぱり、そういう一面を「だらしない」と受け取って不快感を覚える人たちってどうしてもいるんですよね(とくに高齢世代)。
Yahoo!知恵袋でちょっと検索してみても、やはり同様の相談は多数ありました。
【Q】店長から接客だから白髪を染めるように指示をされました。
同僚も店長に白髪を染めろってセクハラよねと憤慨していましたが?接客しているんだから 白髪は染めるのが 常識ですよか? みなさんはどう思いますか?
【A】どのようなお店かはわかりかねますが、質問者さまが白髪でいる事で汚らしく見えたのであればそう言う事かと思います
接客業では身だしなみを整える事も仕事のひとつかと思います
人と接する以上は見た目で不快感を持たれたり、マイナスの印象を1つでも減らす努力は必要でしょう
あなたがレストランに食事に行った時そこのギャルソンがヨレヨレのシャツを着てたらどうでしょう?
靴に泥が付いてたら?
鼻毛が出てたり、手の甲には「帰りに牛乳を買う」とか書いてあったらどうでしょう?
接客をしている人が白髪を染めろと言われるまでほったらかしにできる神経の方が色々と疑っちゃいます
ネット通販の第一人者である前ジャパネットたかた社長の高田明氏も、60代後半で引退するまでテレビに映るときはしっかり白髪染めしてましたし、私のバイト時代を思い返しても社員の方は髪の身だしなみ整えていました。
もちろん、白髪の度合いにもよりますよ。
例えば、内側に増え始めた白髪であれば、一見してそこまで目立ちません。ですが、例えばロングヘアの表面にヨレヨレに傷んだ白髪がヒョロヒョロ伸びているようだと印象良くないですよね。
ちなみに、以前の記事「社会人の白髪染めはビジネスマナーか?」で書きましたが、白髪が増えてきた場合はショートヘアに整えることで清潔感を汚さずカバーできるという意見が巷では多いようでした。
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女性の白髪に対する印象はやっぱり「老けて見える」
「老けた印象」が56%!
女性の白髪の印象についてのアンケートです。やはり、一般的に白髪はあまり良くないイメージが持たれがちなことがわかります。
じつに男性の56%が女性の白髪を「老けた印象」と捉えているという結果。
引用:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000022150.html
そのほか、「疲れた印象」や「手を抜いている印象」といったネガティブな意見が続きますね。
それにしても、見事にマイナス印象しかありません。
実際に私も男性として、電車の中などで女性の白髪をまじまじと見てしまうことが多々ありますが、やっぱり老けた印象持ってしまいます。白髪なんて一般的には高齢者のイメージしかないのだから仕方ない。
恐らく市販の安い白髪染めを使っているのでしょうが、白髪部分だけ赤褐色にキラキラ光っていて余計に小汚く見えてしまっている人多いです。
白髪染めすれば8割の人は「若く見える」と回答
引用:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000022150.html
ご覧の通り、約半数の男性が「白髪染めをすれば5歳程度は若く見える」と回答しています。「変わらないと思う」の5.6%をのぞいて、実に95%の男性が白髪染めで若く見えるという意見なんです。これはもう満場一致と言って良いでしょう。
ただポイントなのは、「キレイに染めた場合」に限った話です。
先ほど言った通り、電車などで眺めてみて「あー白髪染めしてるなぁ」とバレバレなのは、傷んだ髪が赤褐色に光って浮いてしまっているタイプの人。恐らく市販の安い白髪染めを使っているのでしょうが、残念ながら逆に髪にダメージを与えて余計に老けてしまっているので注意です。
参考記事白髪はやっぱり老けて見える?男性女性の白髪の印象を調べた結果
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接客業の人が白髪染めをする際に気をつけること
髪や頭皮へのダメージを最小限に抑えたい!
白髪染めしないとだけど、できるだけ頭皮や髪にダメージを与えたくない……。
その場合、まず市販の安い白髪染め(1000円以下くらいの)は絶対使わないというのが最低条件として、
基本ベースは美容院で染めてもらうのがベスト
セルフ染めなら天然無添加のカラートリートメント
というのが私の意見。
お金があるなら美容室で白髪染めが一番
お金があるなら美容室が間違いないです。やっぱりプロなので。
白髪染めは、黒髪を染める通常ヘアカラーより染毛力が強く、要するに強い薬剤を使います。そのため白髪染めは髪や頭皮への負担が大きいのですが、美容室では薬剤(過酸化水素)の濃度を薄めたり、頭皮を保護する薬剤をつけてくれたり、そもそも地肌に極力薬液がつかないように塗ってくれます。
これが市販の安いヘアカラーだと、素人がセルフで塗っても染まるよう薬剤の濃度が高めに作られており、1度染めただけではっきり分かるくらい髪がパサパサになったり頭皮にダメージを受けます。
参考後悔する人多数!市販の白髪染めは色落ち早いしダメージで髪が傷みすぎる!
なので、やはりお金を払ってプロにやってもらうのが一番なのは当然ですね。
ただ……お金がない。
私の経験上どんなに腕のいい美容院でも、カラー後1ヶ月もすれば色が剥がれはじめて白髪が所々キラキラ光りはじめます。下手くそな美容師だと1週間でキラキラし始めることもあります。
都内の感覚だと、カラー料金は5000円〜1万円くらい。つまり数週間〜1ヶ月ごとに5000円〜1万円の出費が必要になり、一般人にはキツいですよね。
なので私は、美容室でのカラーだけでなく、セルフ染めで補修キープすることで美容室に行く回数をできるだけ減らしています(2ヶ月に1回もいかないくらい?)
セルフ染めについては、先に書いた通り市販の安いやつは絶対ダメで、下記で紹介するカラートリートメントというタイプを使っています。
自宅でセルフ白髪染めするなら「カラートリートメント」
写真は私が愛用している「 利尻ヘアカラートリートメント 」。
カラートリートメントは、ヘアカラーでダメージの原因となる薬剤(過酸化水素)を用いず、100%天然無添加の成分のみで作られているカラー商品です。
アレルギー成分である「ジアミン」も不使用なものが多いので、頭皮が痒くなったり荒れやすい敏感肌の人でも安心して使えます(100%ではありません。パッチテストは必須)。
カラートリートメントは、白髪を「染める(別の色にする)」というより、白髪を「ボカす」「目立たなくする」というイメージを持っておくといいです。頭皮ファーストで強い薬剤を使わないため、染毛力はヘアカラーより弱いからです。
その代わり、とにかく髪や頭皮に優しいのが最大のメリットです。
詳細はこちら白髪染め種類と特徴、選び方|カラートリートメントがおすすめな理由。
頭皮に優しい100%天然のカラートリートメントは1本2000〜4000円くらいするので、市販の安い白毛染めに比べれば高級品です。しかし私は、今後生涯にわたって頭皮を労りたいなら多少のお金はケチらないと決めています。将来頭皮や髪が死ぬ方がよっぽど後悔しそうなので。
なので、セルフ染めするなら、白髪染めは値段だけで決めない方がいいとアドバイスしておきます。
天然無添加のカラートリートメントは下記でおすすめをまとめて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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髪・頭皮・地肌に優しい!天然無添加の白髪染めおすすめランキング【トリートメント】
白髪染めをする上で、最も気を配らなきゃいけないのは髪や頭皮へのダメージです。 いくら白髪を隠せたって ...
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色は落ち着いたダーク系。ダーク/ナチュラルブラウンくらいがおすすめです。
白髪を綺麗に染めるなら、ダーク系の落ち着いた色合いがベストです。ダークブラウン〜ナチュラルブラウンあたりがベストですね。
白髪染めは、基本的に明るい色に染められません。明るい色にしようとすると白髪が染まらないからです。なので、黒髪の方に白髪を近づけるしかないんですね。なので、白髪染めはナチュラルブラウンで染めてもダークブラウンくらいに落ち着く印象です。
目安ですが、白髪染めだと大体5〜7トーンくらいが良いとのこと。8トーン以上になると白髪が染まりにくくなるそうです。
参考美容院での白髪染めはカラー料金でOK!明るい色にできる?
実際に私が今年から行き始めた新しい美容室では、白髪染めでもブラウンで7トーンくらいの明るさには染めてもらうことができました。
ただ、7トーンくらいの明るさになると、しっかり色が入りきらない白髪も多く、1ヶ月もしないうちに色が禿げてキラキラと褐色に光りはじめます。
キラキラしはじめると白髪染めがバレバレですし、逆に恥ずかしいこともあります。なので私の経験的には、やはり自然に白髪を隠すならもう少しブラックよりの方がおすすめです。
白髪染めの液で手や指が黒くなるのに気をつける
セルフ染めの経験者なら分かると思いますが、白髪染めの液は手や指に付着すると洗ってもなかなかとれません。これは、強い染毛剤によって肌の角質層まで色が染まってしまうからです。
もっと具体的に言うと、市販の白髪染めで2剤式と呼ばれるヘアカラー(1剤と2剤を混ぜて使うタイプ)が非常に薬剤がつよく、手につくと落とすのが困難です。
先述でおすすめした「ヘアカラートリートメント」は薬剤が天然成分のみで配合されているので、石鹸やボディーソープ、メイク落としでしっかり洗えば比較的すんなりと落とすことができます(ただし、爪の中などは入念な洗浄が必要)。
接客業の仕事において、手や指や爪が黒く汚れているのは致命的です。なので、白髪染めするときは必ず手袋をつけることを忘れずに。
もし手について黒くなってしまった場合、よく言われる対策としては以下の材料を使って洗い落とすことです。
- 歯磨き粉
- メイク落とし
- 除光液
- ストレートパーマ液
ただし、強いアルカリ剤をつかうと肌にも負担がかかるのは否めません。
角質層まで色がついてしまっても、角質は日々生まれ変わるので、放っておけば自然と(色のついた)角質が落ちて色は落ちていきます。
なので、すぐに落とさなければいけないのでなければ、最低限の手洗いをして、あとは時間経過によって少しずつ薄くなっていくのを待った方が肌には優しいです。
まとめ
白髪染めは薬剤が強いので、下手なものを使い続けると一瞬で髪も頭皮も傷んでいくので