稀に、まだ生まれたばかりの赤ちゃんの髪の毛に白髪が発見されることがあります。
通常は1本や2本程度ですが、「老いの象徴」である白髪がピチピチの赤ん坊に生えるのだからビックリしますよね。若白髪にしても、若過ぎます(笑)。
結論から言うと、まばらに数本ある程度なら心配は要りません。そこまで珍しいことではありません。
……とはいえ、やっぱり大事な赤ちゃんに白髪が生えていたら原因だとか、どう対応すればいいとか、気になりますよね。
ひとまず言えることは、赤ちゃんの白髪は決して抜いてはいけません。
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赤ちゃん白髪の原因は遺伝・ストレス・病気?
実際は……よくわかっていない
赤ちゃんの髪に白髪が生えてくる原因は、実際のところよく分かっていません。そもそも、白髪の原因やメカニズム自体がまだ完全に解明されていないからです。
通常の若白髪は、(遺伝を除けば)ストレスや生活習慣によって黒髪のもとであるメラニンが生成されなくなったり、毛母細胞やメラノサイトが機能不全に陥ることから発生しますが、赤ちゃんにストレスや生活習慣の要因は考えにくいですよね。
白髪は遺伝の影響が強いので、両親からの遺伝の可能性も捨てることはできませんが……にしても早過ぎますよね。若白髪がヒドい人は10代の子供の頃から生えますが、それほど強い遺伝的要素を持っていた両親ならまだ考えられます。
メラニンがまだ充分に生成されていないから?
そもそも、子供の髪の毛って色が薄いですよね。薄い茶色だったり、灰色(アッシュ)っぽく見えたりします。
これは、髪の毛を黒くぬるための「メラニン」という色素が充分に生成されておらず、濃い黒色まで染められないからですが、赤ちゃん白髪もこのメラニン欠乏の可能性があります。
普通に成長すれば赤ちゃんも栄養を蓄えますので、メラニンがしっかり生成されはじめることで髪の毛は黒々と変化していくのが通常です。
ただ、授乳期は母親の方が栄養不足になりがちなので、赤ちゃんにきちんと栄養を与えるために母親の健康をおろそかにしてはいけません。
妊娠・出産後の母親の白髪の原因については下記記事を参考に。
⇒妊娠中に白髪が増える4つの原因。出産後ちゃんと黒髪に戻るの?
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赤ちゃん白髪は抜いてはいけない
抜くと毛根にダメージを与えます
赤ちゃん白髪に限った話ではないですが、白髪は基本抜くのNGです。
髪の毛は引っこ抜くと毛根組織にダメージを与えてしまい、それが黒髪を作る毛母細胞やメラノサイトを破壊してしまうこともあるからです。
また、肌にもダメージを与えてしまい、ヒドいと炎症をおこしたりします。赤ちゃんは肌が弱いので、余計にダメージを与えるのはナンセンスですよ。
いい大人の場合は、白髪を抜いても同じ毛穴からはまた白髪が生えてきますし、抜くことはダメージを与えるだけでメリットが1つもありません。
繰り返しますが、子供大人に関わらず、白髪を抜くのはNGです。
赤ちゃんの場合は放っておけばよくて、気づいたら抜けてなくなっていたというパターンがほとんどです。
しかしどうしても気になってしまうなら、丁寧に白髪部分だけカットしてあげましょう。
赤ちゃん白髪は、縁起の良い「福白髪」
赤ちゃん白髪は別名「福白髪」と呼ばれ、「幸福呼ぶ」とか「将来お金持ちになれる」とか、縁起の良いものとして伝わっています。
言い伝えのある地方では、切らずにわざわざ大切に伸ばしている親たちもいるそうですよ。
まとめ
最初にも言いましたが、赤ちゃん白髪の多くは心配することなく、放っておけば知らぬ間に抜け落ちて黒髪に戻っていきます。
気になるからといって引っこ抜いたりすると毛根や肌にダメージを与えるので、それだけは絶対にやめておきましょう。
ネット上のお悩み板などを見ると、赤ちゃん白髪に悩んでいる(驚いている?)人はけっこう沢山いるようですね。それだけ珍しいことではないということです。
そういう経験者の話を見てみると、やはり「気づいたらなくなっていた」という声が多いです。
ただし、明らかに白髪の量が多い、髪全体が白くなっているケースなどは病気の疑いがありますので、すぐに病院に連れて行ってみてもらいましょう。